解決の処方箋の一つ

大学院生やポスドクで、権威者から論文指導を受けたいという人がいれば、有料でこれを受け入れる。
大教室での授業は体力的に無理でも、個別指導やゼミ形式での授業ならまだ充分に可能だろう。
採点や試験監督、教授会や委員会といった不毛な雑務は一切ないから、学びたいという熱情を持った若者に、教えたいという情熱に駆られた老研究者が自分の持てるすべての「知」を伝授するという理想的なアカデミアができあがるはずである。
また「スカラトピア」に居住した研究者たちが残していった蔵書は次々に蓄積されていって、国立国会図書館をも凌ぐ巨大なアーカイブを形成するにちがいない。
だが、こうしたアイディアに対しては「たしかに理想だが、現実にそんな施設をつくる場所があるのか?」という疑問が呈されるかもしれないが、これがちゃんとあるのだ。
都心回帰した大学が都市郊外に残していった校舎群である。図書館はすでに立派なものがあるし、校舎を改造すれば、単身者用や夫婦用の居住棟などすぐにつくれるはずだ。
残るネックは資金だけである。
蔵書の処理に困った孤独な研究者の夢想から生まれた「スカラトピア構想」に理解を示してくれるインテレクチュアルなビリオネアーがどこかにいないものだろうか?
いよいよ待ったなしの段階に差しかかった高齢化問題。
解決の処方箋の一つがここにはあるような気がするのだが…。
今日のネットサーフィン~気になった事です。
2015年2月、ネット通販で「エルゴ・ベビーキャリア(抱っこひも)」の偽造品が多数出回ってるというニュースが、テレビや新聞で一斉に報じられましたね。
どこのテレビ局も新聞各社も、アナウンサーが声を上げて伝えていましたので、覚えている方も多いのではないでしょうか。
それだけ、私たちにとっても、社会にとっても重要な事件だったのです。
エルゴ抱っこ紐